Brand New Dialogue.の第1弾として「ふたり Pairs」というテーマを設け、50組100人の「ふたり」を集めたスナップフォト・ブックを制作した。
「ジェンダー」「ダイバーシティ」といった言葉が近年よく聞かれるようになった一方で、そのような言葉に身構えてしまったり、どこか自分の日常とは遠い話のように感じたりしている人も多い。
そこで、本作品では、ジェンダーやダイバーシティといったイシューの本質はぶらさないまま、いかに「ありふれた光景」として多様性を表現するかを考え、紙に定着させた。
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※本作品は、一般向けに販売を行っております。収益は、ジェンダーやセクシュアリティにまつわる慈善活動を行う団体様へ寄付いたします。ご購入はこちらから​​​​​​​

2022年度グッドデザイン・ニューホープ賞を受賞しました。

※本作品を卒業制作の一部として提出しました。

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印刷:株式会社イシダ印刷
製本:有限会社 篠原紙工
< 2022年 > 135×135×6mm, 88ページ
わたしたちはよく、見た目の性別によって、ひととひととの関係性をラベリングしている。
この習慣を切り口として、自分の中にひそむ偏った眼差しや、ジェンダーと人間関係のあり方について問いかけることができるのではと考えた。
さまざまな「ふたり」の姿を通して、自分らしい関係の紡ぎかたを考えてみてほしい。
50組のうち約半分は、筑波大学キャンパス内を作者が歩き、出会った2人組に順に声をかけ、スナップ撮影を行った。
もう半分は公募とし、「大切なひと」との写真を大学内外関わらずさまざまな人から募集した。
さまざまな2人組が登場する本書らしく、1冊ごとに個性が出るホイルバック装で仕上げた。
ひとつひとつ違うシワや裂け目を、愛おしく感じてもらえたら。
表紙にはトレーシングペーパーを取り付け、風通しの良いイメージに。自然な空気感を表現した。
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